Q21)照明について

A21)
 照明については、住宅設計をしていると必ず施主からいくつかの要望が出てきます。
 
 「明るい部屋がいい」「すこし暗めの照明がいい」など様々です。
 
 建築空間の演出には照明計画はおろそかに出来ませんし、用途に合った照明計画もおろそかに出来ません。では、良く住宅で使用される照明ランプにはどのような特徴があるかと言うと、

白熱灯
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このランプは「落ち着きのある雰囲気」を演出してくれます。リビングや寝室などくつろぐ場所に適しています。ランプの価格は安く、寿命は蛍光灯より短いです。
蛍光灯
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このランプは均一な光で空間を照らし蛍光色と言われる光は「活発な雰囲気」を演出してくれ、事務空間などによく使われています。もちろんリビングなどにも使われています。ランプの価格は白熱灯より高く、寿命は白熱灯より長いです。蛍光灯には蛍光色の他、電球色もあります。電球色の場合は「白熱灯」と同じような雰囲気の演出になります。

 この他様々なランプがありますが、一般住宅の主流ランプは上の2つでしょう。ちなみに、レフ球やビーム球は白熱灯の一種です。
 「会社では一日蛍光灯の下で仕事をして、家に帰ってまで会社と同じように蛍光灯の下で生活したくないから、自分の家では蛍光灯は使ってほしくない、くつろげる家が良い」と言う施主さんもいます。
 光は夜でも物を照らしてくれる便利な物だけではなく、そこで生活する人の心の動きに大きく影響を与えるものなのです。 
 
 でうですか?今住んでいる家の照明計画は。落ち着きのある、くつろぎの空間としての照明計画でしょうか?それとも均一な光りで照らされた、活発な雰囲気の計画でしょうか?白熱灯や蛍光灯など他のランプと組み合わせる事でも空間の印象はかわります。
 様々なデザインのスタンドライトも手軽に手に入りますので、今住んでいる家に少しオシャレなスタンドを置いて自分なりに、部屋を光で演出してみてはいかがでしょう。

<2003年7月に執筆>