Q23)ガラスについて

A23)
 住宅には必ず窓があります。建築基準法でも居室の採光面積の基準が設定されています。
 
 お施主さんは見積図面を設計者より手渡されますが、その中に「建具表」と言う図面があります。この「建具表」と言う物は住宅の全ての窓、ドアの寸法、材質などの仕様が記載されている図面です。この中で、部屋からの眺望を確保したり、逆に視線を遮りプライバシーを確保しながら光りを取り入れる代表的な材料が「ガラス」です。建築には必ずと言って良い程ガラスは使われると言えます。
 「ガラス」には幾つかの種類があり、使用するガラスを上の建具表に記載します。では、どのような種類があるのでしょう。

フロートガラス ・・・・ 一般によく使われる透明のガラスです。製造過程で錫の上に浮いた状態で製造されるので「フロートガラス」と名付けられています。この為、高い平滑面を得ています。
型板ガラス ・・・・ 表面に型模様があり透明ではありません。視線を遮り光を取り入れたい
窓に使用します。おそらく自宅の窓に使われているはずです。フロートガラスと同様一般的に良く使われるガラスです。
すり板ガラス ・・・・ 表面をけい砂や金属ブラシですって ツヤを消し処理をし、不透明にしたガラスです。型板と違い平滑で白っぽい表情です。
強化ガラス ・・・・ その名もずばり、強化されたガラスです。フロートガラスに対して、耐風圧は約3倍、衝撃強度も強くなっています。割れた時には普通ガラスが鋭利な破片になるのに対して、このガラスは細かい粒状に砕けます。

 この他にも様々なガラスがありますので、使用するガラスの特徴を踏まえて、現在進行中の住
宅図面の建具表をチェックして見ると、少し楽しくなるのではないでしょうか。

<2003年9月に執筆>