Q25)結露って何?

A25)
 まず「結露」とは何かと簡単に言いいますと、壁などに水滴が付着する事です。気温の低い日の朝、車のフロントガラスなどに水滴が付着していたりしますよね、このような現象です。
 では建物の中ではどのような場所に結露が起るのかと言いますと、窓・地下室・倉庫・押入・台所・浴室などが代表例です。
 押入・地下室・倉庫などは夏によく起ると言われています。理由は、高温多湿の空気が低温の押入などに入り、湿度が上昇、そして結露を起こすと言われています。冬に起る結露は、夜間冷えた壁面に、朝からの炊事や暖房で発生する水蒸気が触れて、台所などで起ります。これら現象は、表面だけでなく壁の内部などでも等しく起ります。
 結露によって引き起こされる害は、壁面の汚れや破損、カビの発生、壁内部の腐蝕などなどです。

■防止方法■
 防止はどのようにするかと言いますと。
 表面に起る結露についての大原則は、室内の湿度を低くする事を心掛ける!です。除湿器やエアコンの除湿機能を使うなど手軽な対処方法でしょう。また、換気をマメにとると言うのも良いと思います。しかし、ここで注意!梅雨などの湿度の高い日の換気は、外気の高い湿度が室内に入り込み、結露を誘発する事もあります。
 内部に起る結露については、壁構成中に防湿層を設ける事です。防湿層を設ける場所については技術的な話になりますので、この紙面では割愛いたします。
 ここで、30坪の住宅(天井高さ2.4m)でシート系防湿材(ポリエチレン系)を施した場合いくら位になるか、簡単に計算してみます。

 壁、床、天井の面積≒300平米として
   シート系防湿材≒200円/平米(材工共)
   300×200=¥60,000- 

となります。全体工事金額からすれば0.2%行くか行かないかでしょう。

 ご自宅が結露で悩まされている方は参考にしてみて下さい。

<2003年11月に執筆>