Q35)防犯について(ドア編)

A35)
 防犯んについては、以前に少しお話しましたが、今回はその第2段です。
 統計によると空き巣の侵入路としては、戸建て住宅で玄関以外の窓、アパート・マンションでは玄関が多いとなっています。
 しかし、戸建て住宅でも玄関が空き巣の侵入路であるケースもあります。
 そこで今回は玄関ドアの防犯対策について、話しを進めて行く事にします。まず、どのような手口があるのでしょうか?

1)

ピッキング
  鍵穴に鍵以外の工具を差し込み解錠する手口。
2) サムターン回し
  ドアの鍵穴近くにドリルなどで穴を開け、90度曲がる道具を差し込み、玄関側で解錠、施錠するためのツマミ(サムターン)を引っ掛けて回し解錠する手口。最近は、もっと巧妙になり、ドアの隙間に細い金具を差し込み、サムターンを回す手口もあるそうです。
3) サムターン回し
  特殊な道具を用いて、錠シリンダーを迂回し、直接錠ケース内部に働きかけてデットボルトを作動させ解錠する手口をいいます。(警視庁ホームページ引用)
4) ドア破り
  強引にドアをこじ開け鍵を破壊し侵入する手口。バールなどをドアと壁の隙間に入れ、こじ開ける等です。

 では、対策はと言うと、

1)

鍵を2個以上つける
   沖縄県警の話しでは、空き巣は5分以上侵入に掛かる所は諦めるそうです。そこで、1個ではなく複数付けて、不正解錠に時間が掛かるようにするのです。
 もう一つ、おそらく自宅の鍵の差し込む部分はギザギザになっていると思います。この鍵をタンブラーキーと言います。この鍵で差し込み口が縦になっている物は、防犯性が良くない鍵で、、差し込み口が横になっている鍵は(ローターリ−シリンダータンブラーキーと言います)は防犯性が良い鍵です。さらに、鍵がギザギザしていない鍵をディンプルキーと言いますが、この鍵は防犯性が非常に高い鍵です。
 防犯性の高い鍵に変えて対策しましょう。
2) サムターンカバーを付けましょう。
   ドリルなど工具を使えば、ドアに穴を空けられてしまいます。そのそこで、サムターンを回せなくする為に、サムターン部分にカバーを付けるのです。費用も安く簡単に付けられます。
3) リング状スペ−サ−等を取り付けましょう。
   シリンダーとドアの隙間を無くす部品を取り付けるのです。価格もやすいです。
セキュリティーネットワークによると、鍵メーカー4社が十数年前から販売していた15種類の製品がカム送り被害の対象との事ですが、4社はすでに製造を中止しているそうです。(既に製造販売されているカム送り被害に遭いやすい鍵は約900万個)
 自宅の鍵のメーカーを確認し、そのメーカーに問い合わせするとカム送り対策済み商品かそうでないか知る事ができます。
 警視庁によると、メーカーで商品に対策が取られているので、現在カム送り被害は出ていないそうです。が、自宅の鍵の確認と対策は忘れずに!
4) ガードプレートを取り付けましょう。
  ドア破り対策で、バール等工具が入りやすい隙間を塞ぐのです。

 その他いろいろあります。防犯と犯罪はイタチごっこです、対策を施しても磐石では無い部分もあるでしょう。ただ、防犯に「気を使っているぞ!」と言う意識と「対策してるぞ!」と言う意思表示が空き巣等に対する防犯になります。

<2004年9月執筆>