Q36)リフォームしたい・・・でもどこへ頼べば・・・

A36)
 私の事務所では、リフォーム相談を度々受けます。リフォームを直ぐではないが、計画している人で、古い家で心配だから相談したい人や、直ぐにでもリフォームしたい人で、具体的に相談をしたい人など様々です。
 そこで、よく聞くのが「リフォーム検討するにあたりどこに相談すればいいのか(頼べばいいのか)良くわからなくて」と言われる方が殊の外いらっしゃいます。

 まず、当然、設計事務所もリフォームの設計・工事監理を請け負います。その他、施工会社なども当然請け負います。リフォームについては、さまざまなアプローチがあります。ともすれば、新築の建築工事よりも窓口が多いのではないでしょうか。
 ですから、相談をするにあたり設計事務所、施工会社などに問い合わせしてみると良いでしょう。
 実際に会ってみて、気が合い、信頼できる所と具体的な話しをして行けば良いと思います。とは言え、複数の所に連絡したり、実際に会う事など、どうも気が引けると言う方も多いでしょう。
 連絡した後、しつこい営業活動をされるのは嫌だし、根掘り葉掘り聞かれるのも嫌だし、依頼先決定後他の会社に断りの連絡するのが気が引けるし、などいろいろな思いがあるでしょう。
 しかし、連絡し、さらに実際に会う事は必要です。その上で、しつこく営業されたらきっぱり断る、具体的な話しは選定してから話しますと伝えても良いし。選定しなかった会社へも、きっぱり伝えればいいのです。これは、普通の事ですから。
 では、リフォームの進め方にはどんなパターンがあるのでしょう。下に簡単に図示して見ます。

 私は設計事務所ですが、リフォームをはじめ建築工事については、一般の施主さんが直接工事監理や図面を把握する事は不可能なので、建築工事に関わる業務の代理人として設計事務所に依頼する、パターン1を進めます。当然設計・工事監理料は掛かります。
 しかし、パターン2の場合でも設計・工事監理料は含まれます。でしたら、設計・工事監理と施工は別会社にそれぞれ依頼し、設計・工事監理の会社には施主の代理人として、しっかり工事監理してもらった方が断然良いと思います。
 変な例えですが、素人が弁護士をたてずに裁判に臨むのと、ちゃんと弁護士を雇い裁判に臨むのと、どちらが正しいか・・・。
 頼む相手が重要ですから、やはり実際に会って話しをして見る事は必要と言う事ですね。

<2004年10月執筆>