Q44)床鳴りについて
 家のフローリングの床が歩くと「ギシギシ」と鳴ります。これは、直せますか?

A44)
 まず、床鳴りについて少し解説。床鳴りには幾つかの種類があります。

1)実(さね)鳴り
2)根太、大引に原因がある床鳴り

など他にも幾つかありますが、代表的なものはこの2つですね。
1)の実とはフローリング材の継ぎ目の部分の事です。「実鳴り」とは歩行等上から力がかかった時に、その実同士が擦れて鳴る事を言います。
 フローリング材を敷き込む時には通常実の部分に1〜2mm程度の隙間を空けて張り込みます。理由は、木の伸び縮みを考慮してわざと空けるのです。それでも、実同士が密接しすぎている所があった場合はこの「実鳴り」による床鳴りが起こります。

 ◆対処方法
 
まず、手軽に出来るものとしては、市販されている床鳴り防止材を実部 分に注入してみる事です。
あと、新しく張り込んだなかりのフローリングでしたら、気長な話しですが少し様子を見てみる事です。湿度の具合で伸び縮みしますから、少し材が落ち着くのを待ってみると言うものです。

 2)根太、大引に原因がある床鳴りですが、これは床下からの直しが必要なケースとなります。根太、大引とは床の下地組の事で、大引の上に根太を引きその上にフローリング材を敷き込みます。これは普通の施工方法で、中には根太の上に荒床としてベニヤを引いてからフローリング材を施工する事もあります。
 2)の床鳴りは根太等の下地組が何らかの要因でゆるみ、それにより床組に動きが生じ床鳴りが起こる事になります。ですから、床下から当該箇所のゆるみを調整する事が解決策と言えます。
 根太とフローリングの間に隙間が生じていたら、その隙間にくさびを打ち込み隙間を埋めたり、たわみが生じている所に根太や大引を追加するなど方法は幾つかあります。その他に、接着工法によるフローリングでは、接着材がはがれその事による床鳴りなどもあります。

1)にしろ2)しろなんにしろ、床鳴りが起こるのでしたら、施工した会社へ伝え対処を求めた方がいいですね。始めに書きましたが、床鳴りにも幾つかの種類があり、それぞれ対処方法が事なりますから。その上で、自身で出来る範囲の事があれば試してみるのもいいかもしれません。

<2005年6月執筆>