Q46)シャワーの水圧について

A46)
 住宅リフォームの依頼が最近増えてきていますが、その時によく施主さんから出るのが、「シャワーの勢いが弱いので、今回リフォーム時に改善して欲しい」と言う内容です。では、シャワーの勢いを強くするにはどうしたら良いでしょうか?
 まず、シャワーを始め蛇口から出る水の給水方法について少し触れておきます。
 一般的に住宅では、配水管直結で給水されている場合と、受水槽等を設けて建物内へ給水する方法に大別できます。
 直結の場合は、配水管の圧力により水圧は決定します。2階建て規模でしたらこの方式でも水圧は十分でしょう。
 受水槽等を設けての場合についてですが、受水槽の他、屋上に設ける高架水槽など数種類の方法があります。1階などに設置された受水槽の場合、加圧ポンプで水圧をコントロールして給水します。屋上の高架水槽の場合は、水槽から各水栓の落差により水圧をコントロールします。
 
 沖縄では、2階建てでも屋上に高架水槽を設置している住宅が多いですね。では、水圧を保つ為にどれ位の高さに高架水槽を設置すれば良いか算出してみましょう。
 通常、水栓の給水圧力は0.05〜0.75MPa(メガパスカル)必要と言われていますが、数値幅が大きいのでここでは0.3MPaとして計算してみます。

例)
2階建て、階高3mの住宅。高架水槽高さ寸法1.6m(吐水口はボトムに有り)
給水圧力は「1m=0.1MPa」で計算。
シャワーヘッドの高さを床から1.8mとします。
ケース1)
1階に浴室があり2階には水栓がない場合。
シャワーヘッドから3m以上に高架水槽の上部があればいいので、概ね2階床面より180cm以上の位置に高架水槽を設置すれば良い事になります。
ケース2)
2階に浴室がある場合。
屋上に設置する事になり、屋上面から180cm以上の位置に設置すれば良い事になります。

 この条件を満たしているにもかかわらず水圧が弱い場合は、給湯器などの原因も考えられますので給湯器のストレーナーのクリーニングや減圧弁の交換などの対処が必要と思われるので、給湯器取り扱い業者へ連絡です。
 あと、簡易的な方法になりますが「低水圧シャワーヘッド」と言う物にシャワーヘッドを交換してみるのも1つあります。ホームセンターなどで1,000円代で売っています。ただし、0.3MPa以上の水圧が確保されているのに「もっと勢いをつけよう!」と低水圧シャワーヘッドに交換する事は薦められません。この水圧があれば十分快適であると思われる事と、この水圧で使用するとヘッドの破損につながります。ようはこの低水圧シャワーヘッドは水圧が弱いのを改善する為の物だからです。
 
 いくつかの方法を建築計画と予算などを考慮し検討する事が必要ですね。

<2005年8月執筆>